血液がんのお役立ち情報

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医療者とのコミュニケーションのコツ

がんと診断された患者さんは、その後に続く治療、療養生活など、医療者と長くかかわることになります。納得して治療を受けるためにも、不安な点やわからないことを率直に伝えられるように、担当の医師や看護師と信頼関係をつくることが大切です1)
血液がんでは、がんのタイプ(病型)や病期、悪性度、患者さんの全身状態や生活を考慮して治療方針が検討されます2,3)。ご自身のがんのタイプでは、どの治療法が標準的に行われているのか、どのような効果が期待できるのか、治療のデメリットはあるかなど、担当の先生に納得するまで尋ねてください。提示された治療法についてよく理解し、ご自身がこれからの人生や生活で何を大切にしたいのかを担当医と話し合うことが大切です2,3)
はじめは聞きたいことをうまく伝えられないかもしれません。医師に質問したいことをあらかじめメモにしていくと、自分が何を聞きたいのかをはっきりさせ、疑問点を整理することができます。メモにしておけば受診時に簡潔に質問することができ、医師にメモを見てもらいながら質問することができます1)

患者さん・ご家族がよくされる質問や、医師に質問する時の例文について、国立がん研究センターがん情報サービス(別ウィンドウで開く)で紹介されています。

「治療方針の決定時」医師とのコミュニケーションの例

  • わたしのがんの種類と進み具合、今後想定される症状を教えてください。
  • 検査結果はどのように⾒ればよいのですか。検査値の〇〇は何を意味していますか。
  • 治療はいつから始める必要がありますか。どのような治療選択肢がありますか。いつまでに決めなくてはいけませんか。
  • 治療にかかる費⽤はどれくらいですか。公的助成を得られますか。
  • その治療によってどのような効果が期待できますか。また、治療後の合併症はありますか。
  • 治療中は⽣活に⽀障が出ますか。どのような副作⽤がどれくらい出ますか。
  • 私がどうしても優先したいもの(こと)は〇〇です。治療しながら続けることができますか。
  • 別の先⽣のご意⾒も聞きたいので、治療⽅針の決定まで少し時間をください。
  • あまり治療に費⽤をかけられませんがどうしたらよいでしょうか。この病院に医療相談室(ソーシャルワーカー)はありますか。

[参考文献]

  1. 1)国立がん研究センター がん対策情報センター.患者必携 がんになったら手にとるガイド 普及新版、学研メディカル秀潤社、2017、PP62-65
  2. 2)伊豆津宏二(監修)、血液のがんがわかる本 リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫、講談社、2023、PP9-30
  3. 3)木崎昌弘(監修)、血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫、主婦の友社、2020、PP2-17

2025年3月掲載
JP-VEN-240030-2.0