いつ頃からリンパ節が腫れているのか、痛みや倦怠感などの全身症状の有無を確認します。ウイルス感染が原因であることも考えられるため、現在治療中の疾患について聞かれることもあります3)。
腫れの形やかたさ、場所、痛みがあるかどうか、などを触診します1,2)。
年齢や全身状態も治療選択の要素となります3,4)。
血液細胞の数、肝機能、腎機能、ウイルス感染の有無、血液中のがん細胞の有無、C反応性タンパク(CRP)やアルブミンなどの数値を調べます2)。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫では治療の経過を予測するため、血清LDHなどの数値も確認します3,4)。
リンパ節の腫れの原因を調べるため、鎖骨の上や首(頸部)、わきの下、足の付け根の上あたり(鼠径部)など、なるべく患者さんの負担が少ない部位を選び、リンパ節を丸ごと、もしくは一部を採取します2,5)。採取したリンパ節は病理検査、細胞表面マーカー検査、染色体検査、遺伝子検査などに用います2)。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫では、細胞表面マーカー検査で細胞の表面にCD19、CD20、CD79aという抗原(マーカー)がみられることが知られています3)。また、遺伝子の発現や変異の状態によって、DLBCLの亜型(サブタイプ)を分類します4)。
リンパ節の病変の広がり(病期)を調べるために、レントゲン、CT、MRI、PET-CT(FDG-PET)、内視鏡などの画像検査を行います1,2)。
FDG-PET検査はがん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用した検査で、放射性元素がついたブドウ糖類似物質を投与することで、がん細胞が集まっている場所を調べるものです1,2)。
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫では、主にFDG-PETを用いて病期診断や治療効果の判定が行われます。また、消化管などに病変を生じることもあるため、必要に応じて内視鏡検査を行います3)。