白血病にはどのような種類がありますか?
⾎液がんは、がん細胞になる血液細胞の種類(⾻髄系、リンパ系)、分化‧成熟の過程のどの段階であるか、発症する⾝体の部位、進行する速度によって病名がつけられます1,2)。
白血球に育っていく途中の段階の細胞や、白血球そのものが異常に増えていく病気を「白血病」といいます1)。
白血病では、がん化した血液細胞(白血病細胞)が血液をつくる工場である「骨髄」の中で無秩序に増え続け、正常な血液をつくることができなくなります1-3)。
白血球は、骨髄系幹細胞から育つもの(骨髄系)と、リンパ系幹細胞から育つもの(リンパ系)があります。白血病細胞となる細胞の種類(骨髄系またはリンパ系)や白血病細胞が増える速度(急性または慢性)によって白血病の種類は大きく4つに分けられます1-3,7)。
白血病の種類
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急性 |
慢性 |
骨髄系 |
急性骨髄性白血病(AML) |
慢性骨髄性白血病(CML) |
リンパ系 |
急性リンパ性白血病(ALL) |
慢性リンパ性白血病(CLL) |
神田善伸(監修)、ウルトラ図解 血液がん、法研、2020、PP11-43より作成
白血病の発症メカニズム
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神田善伸(監修)、ウルトラ図解 血液がん、法研、2020、PP11-43より作成