血液がんにはどのような種類がありますか?
血液がんは、がん細胞になる血液細胞の種類(骨髄系、リンパ系)、分化・成熟の過程のどの段階であるか、発症する身体の部位、進行する速度によって病名がつけられます1-5)。
リンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球ががん細胞となって増殖し、がん化したリンパ球の種類や成長段階などをもとに分類されます1,2,4)。
白血病は造血幹細胞ががん化することで、骨髄のなかで異常な血液細胞が増殖します。増殖する血液細胞の種類によって「骨髄性白血病」「リンパ性白血病」、進行する速度によって「急性白血病」「慢性白血病」に分けられます1-5)。
骨髄異形成症候群は、造血幹細胞に異常が起きることで、血液細胞(赤血球、白血球、血小板)の形や機能に異常があらわれます2,4,5)。
代表的な血液のがんとその分類
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伊豆津宏二(監修)、血液のがんがわかる本 リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫、講談社、2023、PP9-30
神田善伸(監修)、ウルトラ図解 血液がん、法研、2020、PP11-44
永井 正、図解でわかる 白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫、法研、2016、PP11-48、153-178より作図